硝子体手術をするときには、忘れてはいけない合い言葉がふたつあります。 その1:灌流ポートに設置直後に「ソープ鑷子(がっちりした鑷子なら何でもよし)!」「山!」(灌流ポートを鑷子でつまんで眼球中心方向へ押し付けてポート先端が眼内にあることを確認します) その2:硝子体カッターを眼内へ挿入して、最初にペダルを踏む前に「ポート on!」「川!」(回路を開き忘れたら、カッターの切れが悪いな〜なんて思ってい...
破嚢したあと眼内レンズを挿入して、粘弾性物質を抜く前とか抜いた後とかに、虹彩が変形していてそこに脱出硝子体が引っ掛かっていると思われるとき、ありますよね。サイドポートからシンスキーフックか何かで硝子体索を外す訳ですが、破嚢したくらいですからそれまでに角膜の透明度が落ちていたりして、脱出硝子体は良く見えないもんです。こんな時には、硝子体索は硝子体基底部から最短距離を通って創口に向かっていますから、...
統計学的検討を行った論文数:2。第1論文:硝子体手術術前の福田分類で3群に分け、最終視力を一元配置分散分析の後Scheffe法で対比較。3つの組み合わせのうち2つで有意差あり。対比較に適した検出力の高い他法なら残りの組み合わせでも有意差がでるかも。第2論文:多重性なし。...
統計学的検討を行った論文数:3。第1論文:緑内障手術後の経時的な眼圧変化や使用点眼数を術前とpaired-t test。多重性を無視している。第2論文:多重性なし。第3論文:LASIK後の経時的な屈折度数、角膜厚、内皮密度の変化を術前とWilcoxon符号付順位和検定。多重性を無視している。...
統計学的検討を行った論文数:2。第1論文:2種の眼内レンズを使用、屈折値や前房深度の径時的をtwo way ANOVAの後Scheffe法。個体内変動のpost hoc testとしてScheffe法は使えないので誤り。白内障術後、YAG施行前、YAG施行後の3水準でStudent t-test。多重性を無視している。第2論文:NTGを高眼圧群と低眼圧群の独立2群に分け、群間の比較にBonferroni/Dunn法を使用。多重比較を用いる必要はなく、誤用。...
硝子体切除をして、気体を入れて手術を終了したのに、翌朝に診察したら気体がほとんど残ってない・・なんてトホホな体験ありませんか?そんんなあなたは強膜創の縫合を見直しましょう。術終了後に右手用 and/or 左手用の創から気体が漏れています。 創を強く寄せるには、9-0ナイロンじゃ弱過ぎます。8-0ナイロンで、4回通糸しましょう。8-0ナイロンは、断端が立って結膜を破り露出しないように、3mmくらい断端を残して切断します...
硝子体手術の強膜創は輪部に並行な方向に長くなるように作りますか?それとも子午線方向?ビギナーさんは創の縫合に苦労するようなので、術者にとって向こう側から手前側に通糸できるように、創が子午線方向に長くなる方向にMVRの刃を合わせて刺してください。...
増殖糖尿病網膜症などで比較的周辺の硝子体を切除してるとき、その部分が既にpartial PVD(部分的後部硝子体剥離)を生じているか知りたいですよね。特に鼻側ではPVDが起きてないことも多いもんです。大まかには、切除された後部硝子膜の縁がはっきり見えればPVD(+)、見えなければ(-)です。この見方でPVD(+)だと思っても、ケナコルトを吹きかけてみるとまだ後部硝子膜が残っていることもありますが、おおよその状態はこれで把握...
胞状の網膜剥離があると、充分注意していても、網膜が強膜創に嵌頓することがたまにはあります。網膜に穴をあけないように創から引きずり出そうと四苦八苦・・時間の無駄です!嵌頓した網膜は切除しましょう。内視鏡があると、内視鏡を対側から挿入して嵌頓網膜を観察しながら嵌頓した側の強膜創にカッターを挿入してそのまま切除できるので楽ですね。...