なんだか知らないうちにしばしば後嚢を破損してしまうようなら、まず眼科手術医としての資質があるかどうか自問してみましょう。それで取りあえず問題ないと判断したなら、以下の事柄に注意を留めてみてください。 破嚢をしてしまう大きな要素として、前房内が良く見えていないことが挙げられます。眼内に挿入した器具を動かすにつれて眼球が大きく動くようでは、嚢や水晶体内容物を観察するのに重要な眼底からの赤色反射をうま...
白内障手術などで、結膜を輪部で切開して、そこからテノン嚢下麻酔のために鈍針を後極へ向けて挿入しようとしてもなかなか奥まで進まず、十分に挿入できないまま麻酔薬を注入したら、すっかり結膜浮腫になっちゃった、な〜んてこと、あるでしょ?それじゃ結膜下麻酔だって。 鈍針をスムーズに筋円錐内まで進めるためには3つの関門があります。1. 外眼筋:鈍針の先が外眼筋にぶつかるようではもちろんそれ以上挿入できません。...
統計学的検討を行った論文数:24_________________________________________・多群比較のデザインを持つ論文数:12・多重比較を正しく使用した論文数:2・Kruskal-Wallis testや分散分析を正しく使用した論文数:2・多群比較の多重性を無視した論文数:6*・多重比較の手法選択を誤った論文数:2*・多重比較の手法が不明な論文数:1__________________________...
久冨法は、下眼瞼縁に平行な切開を瞼縁から2-3mmに置いたあと瞼縁側へ向かって瞼板前面を露出し、瞼板前面と眼輪筋とを縫着、頬側皮膚を上外方へ引っ張り上げて、余剰皮膚を切除しながら瞼縁側皮膚と縫合していくやり方です。 皮膚-皮膚縫合だけを行っても、頬側皮膚が内方へ戻る力に負けて瞼縁側皮膚が外側へ変位してしまうので、頬側皮膚を外方へひっ詰めることによる整復効果が弱まりがちになりますから、瞼板と眼輪筋との固...
統計学的検討を行った論文数:5。第1論文:統計学的多重性なし。8標本において介入の有無で対応あるt検定。第2論文:健常群を対照群として、花粉飛散前と花粉飛散期の2水準をMann-Whitney testで比較する誤り。Dunnett法を用いるべき。花粉飛散期における測定年で分けた測定値3水準をMann-Whitney testで総当たり比較する誤り。Tukey-Kramer法が良いだろう。健常群、花粉飛散前群、花粉飛散期群の3水準で測定可能か不可能かについ...
裂孔原性網膜剥離に対する硝子体手術の中盤です。術者右手側の強膜創に一致する方向の網膜に子午線方向の襞が現れました。これな〜んだ。 右手の器具を出し入れするする際、どうしてもポートがOpenになるので、灌流液の漏れと一緒に硝子体が嵌頓してしまうことがあります。胞状の網膜剥離なら、その嵌頓した硝子体に引っ張られて網膜に襞ができてしまうのです。すぐにボトルを30cmくらいまで下げるか灌流を止めるかしてから、ポ...
眼内剪刀やブラシ付きバックフラッシュニードルを無造作に眼内へ挿入すると、強膜創に嵌頓している硝子体を引っ掛けて、大きな鋸状縁断裂を起こしてしまうかもしれません。そうなっちゃったらもうホント大変です。 硝子体切除をざっと行ったら、眼内剪刀やバックフラッシュニードルといった硝子体を引っ掛けそうな器具に持ち替える前に、挿入する強膜創の周囲の硝子体を徹底的に切除しておきましょう。強膜を圧迫して行っても良...
増殖糖尿病網膜症で、既に牽引性網膜剥離が生じていると、手術の難易度は一段アップします。裂孔を作らないように丁寧に接線方向の牽引を解除するか、裂孔を作っても仕方ないと思って徹底的に線維血管膜を除去するかのどちらかですが、ホントに疲れます。 増殖型の初期に硝子体出血が生じて眼底が見えなくなり、Bモードエコーでもたいした牽引性網膜剥離はなさそうで、出血後1ヵ月くらいで手術をしてみたら、丈の低い牽引性網膜...
角膜を構成する要素のうちデスメ膜が特に硬いので、超音波白内障手術での強膜トンネルは、デスメ膜を貫通するところで屋根が一段低い形状になっています。その段差にデスメ膜の断面が露出しているはずですね。 超音波チップやI/Aを眼内に挿入する際、これらのスリーブ先端がこの段差を引っ掛けてしまうとデスメ膜剥離を起こしてしまうかもしれません。実際、小さなデスメ膜剥離はしばしば見かけることでしょう。しかし、まず片...
例えば硝子体手術の終了時に強膜ポートをナイロンで閉鎖する場合など、強膜を把持して眼球をある程度制御したい時に、ビギナーさんは有鉤鑷子で強膜を思いっきり引っ張ってボロボロにしがちです。PH型角膜有鉤鑷子は、通常の有鉤鑷子と違って鋭い鈎がついていないので、そのような心配が少なくなります。 PH鑷子で強膜表面をうまく把持するには、なるべく鑷子を強膜面に垂直に立てることが必要です。また、小さい幅だけ先端を広げ...