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硝子体手術の術中、後部硝子体剥離をしっかり確認しなければならないパターン

硝子体手術で一旦復位していた裂孔原性網膜剥離が、残存硝子体皮質が網膜から剥離することで網膜再剥離となった症例を、ここ数ヶ月で2例経験しました。

1例はアトピー性皮膚炎のある25歳男性で、13歳時に両眼の巨大裂孔網膜剥離に対して他医で輪状締結術+硝子体切除術+水晶体前摘出術が行われていました(結膜と強膜の間の癒着のほとんどない、非常にきれいな状態でした)。今回は左眼の網膜再剥離に対して硝子体切除術を行ったのですが、後極部網膜から剥離した残存硝子体皮質が硝子体腔を前後に二分するようにして張っており、これによる牽引によって下鼻側中間部に原因裂孔が生じていました。初回手術では後部硝子体剥離を起こすことにこだわらなかったのでしょうし、実際13歳の眼に人工的後部硝子体剥離を発生させるのはなかなか大変でしょう。

もう1例は、網膜色素変性症のある49歳男性で、眼軸長25mm弱の左眼の下方赤道部に格子状変性がありました。格子状変性の鼻側縁に弁状裂孔があり、これが原因裂孔と思われました。診断医の選択にて硝子体手術を行ったのですが、有形硝子体は粘稠で、基底部硝子体後縁がずいぶんと後方に位置しており、強度近視眼のような印象でした。硝子体切除を進めていくと、全周で後部硝子膜の辺縁が確認できた(ように思えた)ので、後部硝子体剥離は既に完成していると判断しました。術後1ヶ月を過ぎた頃、網膜再剥離に加えて、網膜から剥離した残存硝子体皮質が硝子体腔を前後に二分する形で現れました。

このようなパターンで再剥離しても、とっちらかることはないように感じましたが、もちろん初回手術のみで治癒するのがベストですから、若年者、アトピー性皮膚炎、あるいは強度近視などの背景がある眼に硝子体手術をする際には、ケナコルトで可視化して後部硝子体剥離が完成しているかどうか確認しようと気合いを新たにしました。はい。
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