統計学的検討を行った論文数:2。
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第1論文:対照群と罹患3群の計4群について、測定値の平均を一元配置分散分析後Tukeyの多重比較を用いて総当たりの対比較。結果的に誤りではないが、一元配置分散分析は不要だろう。
第2論文:多群比較のデザインなし。
さて問題です。角膜内皮細胞密度が800/mm3だがまだ水疱性角膜症に至っていない、Emmery分類4度の核硬度の症例に白内障手術をする場合、あなたの戦略は?
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統計学的検討を行った論文数:1。
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第1論文:多群比較のデザインなし。
統計学的検討を行った論文数:2。
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第1論文:多群比較のデザインなし。
第2論文:創口の大きさで対象を3群に分け、各群の計測値について一元配置分散分析を行ったうえで「Bonferroni検定」を用いて総当たりの対比較。研究デザインの段階で総当たりの比較を計画している場合、多重比較に先立って分散分析を行う必要はない。また、Bonferroni法で調整した統計学的手法(例えば対応のないt検定とか)を記載することが望ましい。
統計学的検討を行った論文数:1。
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第1論文:介入後の3ないし9群のそれぞれの(記載がないが恐らく)平均値と、コントロール群の値とを「t検定」で比較。研究デザインから類推すると、対応のないt検定なのだろう。多群比較の多重性を無視している。母集団分布が正規分布しているならばDunnettの方法、正規分布していなければSteelの方法を使用できる。各群のサンプル数が記載されていない点でも問題がある。
統計学的検討を行った論文数:3。
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第1論文:多群比較のデザインなし。
第2論文:30代から70代までの5群について、SNK検定(恐らくStudent-Newman-Keuls法)にて総当たりで対比較。Student-Newman-Keuls法はtype I familywise errorが適正に調整されない方法として知られており、使用すべきでない。データが正規分布しているならばTukey-Kramer法など、正規分布していなければSteel-Dwass法などを使用できる。いずれにしても多重比較に先立つANOVAは不要だろう。
第3論文:術後3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後、最終時の視力の平均値を術前の値と比較。t検定を使用しているが、多群比較の多重性を無視する誤り。Holmの方法が良いだろう。
超音波白内障手術の際、散瞳が弱い場合とか、強膜トンネルが早期穿孔してしまったときなど、虹彩脱出することがありますよね。脱出硝子体とゴッチャにして脱出した虹彩を簡単に切除してしまわないでください。
脱出虹彩を切除しても、強膜トンネル内には虹彩が嵌頓したまま残るので、自己閉鎖創の内方弁が十分に閉鎖せず、房水漏出の原因となることがあります。
脱出してしまった虹彩は、まずは前房への整復を試みましょう。器具はわざわざスパーテルを用意しなくても、ヒーロン針なんかで十分です。器具で脱出虹彩を角膜中心方向に押し込んで、器具をまっすぐ抜くと、抜く瞬間にまた虹彩が嵌頓してきます。ですから、例えば向かって左手前から右奥へと斜めに器具を動かして、虹彩表面をなでるように整復します。
ちなみに、一旦虹彩が脱出してしまった創は、虹彩整復後に縫合閉鎖して、別に新たな強膜トンネル(あるいは角膜一面切開)を作製してください。せっかく脱出虹彩を一旦整復しても、その創から手術を続けると、もちろんまた虹彩が脱出してきますし、器具の出し入れで結局虹彩がボロボロになってしまいます。当然ながら新たに創を作るにあたっては早期穿孔に気をつけて。
硝子体手術で一旦復位していた裂孔原性網膜剥離が、残存硝子体皮質が網膜から剥離することで網膜再剥離となった症例を、ここ数ヶ月で2例経験しました。
1例はアトピー性皮膚炎のある25歳男性で、13歳時に両眼の巨大裂孔網膜剥離に対して他医で輪状締結術+硝子体切除術+水晶体前摘出術が行われていました(結膜と強膜の間の癒着のほとんどない、非常にきれいな状態でした)。今回は左眼の網膜再剥離に対して硝子体切除術を行ったのですが、後極部網膜から剥離した残存硝子体皮質が硝子体腔を前後に二分するようにして張っており、これによる牽引によって下鼻側中間部に原因裂孔が生じていました。初回手術では後部硝子体剥離を起こすことにこだわらなかったのでしょうし、実際13歳の眼に人工的後部硝子体剥離を発生させるのはなかなか大変でしょう。
もう1例は、網膜色素変性症のある49歳男性で、眼軸長25mm弱の左眼の下方赤道部に格子状変性がありました。格子状変性の鼻側縁に弁状裂孔があり、これが原因裂孔と思われました。診断医の選択にて硝子体手術を行ったのですが、有形硝子体は粘稠で、基底部硝子体後縁がずいぶんと後方に位置しており、強度近視眼のような印象でした。硝子体切除を進めていくと、全周で
後部硝子膜の辺縁が確認できた(ように思えた)ので、後部硝子体剥離は既に完成していると判断しました。術後1ヶ月を過ぎた頃、網膜再剥離に加えて、網膜から剥離した残存硝子体皮質が硝子体腔を前後に二分する形で現れました。
このようなパターンで再剥離しても、とっちらかることはないように感じましたが、もちろん初回手術のみで治癒するのがベストですから、若年者、アトピー性皮膚炎、あるいは強度近視などの背景がある眼に硝子体手術をする際には、ケナコルトで可視化して後部硝子体剥離が完成しているかどうか確認しようと気合いを新たにしました。はい。
統計学的検討を行った論文数:5。
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第1論文:各検査距離での視力や、各空間周波数でのコントラスト感度について、10人の被検者それぞれの個体内変動として、恐らく両眼解放下での値と優位眼単眼視下の値、あるいは両眼解放下での値と非優位眼単眼視下の値とをBonferroni/Dunn法で比較。比較の組み合わせを明示していない(「両眼加算」をどう証明するかという説明が欠けている)ので多重比較を採用すべきかWilcoxon法で良いか判断できない。両眼解放下と優位眼単眼視下との有意差と、両眼解放下と非優位眼単眼視下との有意差を同時に証明したいだけならば多重比較を採用したのは不適切であり、Wilcoxon法で良い。
同様に個体内変動として、優位眼を近見と遠見のどちらに振り分けるか、またモノビジョン矯正か両眼近見矯正かの計4条件下で立体視機能を測定、その4群から2群を取り出す組み合わせのうち3組についてWilcoxon法で検討。多群比較の多重性を無視している。
第2論文:各空間周波数でのコントラスト感度について、10人の被検者の個体内変動として、両眼解放下での値を優位眼単眼視下の値や、非優位眼単眼視下の値とWilcoxon法で比較しているようだ。両眼解放下と優位眼単眼視下との有意差と、両眼解放下と非優位眼単眼視下との有意差を同時に証明したいだけならばWilcoxon法で良いが、比較の組み合わせを明示していない点(「両眼加算」をどう証明するかという説明が欠けている)に問題がある。
第3論文:時間経過に伴う個体内変動のデザイン。術後1週後、1ヶ月後、3ヶ月後それぞれの値を術前コントロール値と対応あるt検定で比較。多群比較の多重性を無視する誤り。Bonferroniの方法やHolmの方法を使用できる。
第4論文:対象症例を3群に分け、順序カテゴリカルデータである不自由度を0, 1, 2の3段階に数値化し、複数の条件における不自由度を個人毎に加算、その値について分散分析。データが正規分布しているか疑問なので、それを明らかにするか、Kruskal-Wallis testを使用すべきでは。
第5論文:多群比較のデザインなし。